好きだったあのバンドだって

 
BOOM BOOM SATELLITESの川島氏が47歳という若さで亡くなった。闘病されていたのは知っていたけど、やっぱり亡くなるとショックだ。わたしは彼らの音楽をずっと追ってきたわけではないし、ライブだって一度見たことがある程度だ。それでもその一度のライブが死ぬほど楽しくてかっこ良くて惹き込まれたし、唯一無二の存在を確立していてすごいな、なんて思っていたぐらいだから今後ブンブンとしての新作を聴いたりライブを生で体験することができなくなるんだと思うと寂しい。でも作品は残るって素晴らしいことだなあと思った。新しいものは出てこなくても残された作品はこれから何度でも咀嚼することができるって本当にありがたくて大事なことなんだよな…。
音楽好きとは名乗っているものの、今まで亡くなった音楽スターには馴染みがなく、訃報にもそれを悼む音楽ファンの声にもいまいちピンと来てなかったんだけど、今回自分が好んで聴いている音楽家が亡くなったことで、初めての経験といえるなんとも言えない感情を抱いた。自分も歳老いていくけど、自分の好きなバンドの人や作家や有名人だって歳を取って亡くなっていくんだなあ、っていう実感とまではいかないけどなんとなくそれを理解するというか、そういう事実を受け止めざるを得なくなってくるんだな、と思うとクリープハイプの『猫の手』が頭に浮かんだ。